はじめに
2005年のNHK大河ドラマは「義経」
この日本人が最も惹かれる悲劇のヒーロー。その生涯は謎に包まれ、後世の人々の想像力をかき立ててきました。
今回の原作は宮尾 登美子。氏が数十年あたためてきたテーマだそうである。その「義経」で描くものは”絆”であるとのこと。誕生してまもなく父と死に別れ、幼くして母からも無理やり引き離される。
顔も知らない父親の姿を重ね慕った藤原秀衡の突然の死..、そして血縁としての想いを受け入れられなかったばかりか、最後には命をも奪われた兄頼朝との確執。
特に今回の義経では父としての清盛像も強調されるようで、清盛-義経、頼朝-義経、秀衡-義経、そして秀衡-泰衝、こういった関係を通じて、あるいはそれ以外の人物との関わりも含めて様々な「絆」というものが描かれて行きそうです。親子の絆はもとより人間関係の希薄化が叫ばれて久しいこの時代に、義経の波乱の生涯は私たちに何を語りかけてくれるのでしょうか。
主演はタッキーこと滝沢秀明君(写真右)である。彼の、どこか影のある姿や、遠くを見つめるような深い瞳は、苦悩するヒーロー像にピッタリはまってくれることでしょう。これはかなり期待できそうです。滝沢君自身も義経を演じるにあたっては、目の芝居を心掛けたいと言っています。
脇を固める競演陣も渡哲也を始め、松平健や平幹二朗、中井貴一らベテランががっちり支え、女性陣も石原さとみ、上戸彩、後藤真希とフレッシュかつ華やかな顔ぶれ。
義経の生涯には様々な逸話や名場面といわれるものがあります。天狗との修行、五条大橋での弁慶との出会い、鵯越の逆落としや八艘飛など奇抜な戦術、そして歌舞伎「勧進帳」で有名な安宅関などなど、これら名場面がどのように表現されるかだけでもとても楽しみです。(弁慶との対決シーンはタッキーお得意の宙吊りワイヤーアクション?!)
そのほかにも、平安末期の衣装群、白拍子・静が歌い舞う今様、義経の笛の音色といった映像的・音響的見所、所作や難しい言葉など正統派大河としてもたっぷり楽しめそうです。
さて、そんな大河ドラマをさらに楽しんで頂くために、当サイトは”同時進行的観光ガイド”と銘打ち、毎回放送終了後に、その回ドラマに登場した義経ゆかりの地をピックアップして、関連情報とともに紹介していきます。主に京都、滋賀が中心になると思いますが、可能な限り現地に赴き、生の観光情報を紹介したいと思います。
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大河「義経」基礎知識
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原作は宮尾登美子の「宮尾本・平家物語(朝日新聞社刊)」である。この中では義経はあくまで脇役に過ぎない。よく勘違いされることだが、NHK出版の「義経」は正確には原作ではなく、大河スタートにあたり原作・平家物語より、源義経をクローズアップしたいわば副読本。宮尾氏による大河の攻略本といえる。どちらも大河ドラマ「義経」鑑賞の楽しみをさらに広げるオススメ本です。 |
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1/9 第1回 24.2%(関東) 21.5%(関西)
1/16 第2回 ***%(関東) ***%(関西)
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キャスト |
人物関係図 |
略年表 |
義経の軌跡 |
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